獣医師が働ける職場について調べてみました。
動物病院
動物病院ときくとまず思い浮かぶのが、犬や猫など家で飼育されているペットが病気やけがをした時に診察治療を行う病院(ペット病院)ではないでしょうか。
動物病院(ペット病院)では、犬や猫以外にもうさぎ、ハムスター、フェレット、モルモット、リス、鳥、亀、蛇、トカゲ、イグアナ、カエル、ウーパールーパーなどペットとして飼育されている様々な動物たちが対象となります。
動物病院は今全国に11000以上あり、個人の病院は6割ほどになります。
産業動物の獣医師
動物病院にはもう一つ、牛・豚・馬・ヒツジ・やぎ・鶏など産業動物とよばれる動物を診る病院があります。
といっても、ペットのように病院で治療を行うのではなく農家、養牛場、養豚場、生産・競走馬育成牧場などに往診し診察、治療、ワクチン接種、伝染病予防、農家の相談・助言・指導等を行います。
最も、獣医師不足とされているのがこの産業動物の獣医師になっているようです。
動物園、水族館の獣医師
動物園、水族館に勤務し様々な動物の健康管理・病気の治療を行います。
ただし動物園・水族館は全国的に施設が少ないためとても難易度が高くなっています。
製薬会社・動物用医薬品メーカー・ペットフードメーカーなどの民間の企業
実験用動物の健康管理、繁殖、病気の予防等の業務から、研究開発、品質管理などの業務に携わります。
公務員として働く獣医師
動物の診察や治療ではなく、検査がメイン業務になります。
【国家公務員】
農林水産省、厚生労働省では獣医系技術職員(獣医系技官)として採用されます。
全国の空港、海港にある動物検疫所、検疫所が職場となり、動物検疫所では海外から輸出入される動物に病害虫、微生物の検査、検疫所では人体に影響を及ばす伝染病・感染症の検疫を行います。
獣医師の免許を取得後、国家公務員採用試験に合格しなければなりません。
【地方公務員】
勤務先は食肉衛生検査所、動物愛護施設、家畜保健衛生所、都道府県や市町村が経営母体の動物園や水族館、畜産・林業・水産試験場など。
獣医師の免許を取得後、各都道府県や市区町村が実施する採用試験に合格しなければなりません。
動物病院で働く獣医師と動物看護師
獣医師は動物のお医者さん。
動物看護師は動物の看護師さんになります。
獣医師さんの指示に従い動物の治療のサポート、入院しているペットのお世話、受付業務や事務、電話応対、清掃、などなど・・・とにかく動物の看護師さんも人間の看護師さんと同じように様々な業務をこなさなければなりません。
獣医師は国家資格が必要ですが動物看護師は民間の資格になります。
しかし最近では、動物看護師も認定動物看護師として国家資格に・・・という動きも出ているようです。